Blog カット 今日のゲスト

【保護者様へ】小さいお子様のカットについて

 

誤解されがちですが、小さい子供をカットする方が大人をカットするよりもずっと難しいです。


子供の方が頭が小さく毛が少ないから簡単そうに思うかもしれませんが、実際は真逆です。

ネイルを塗る時、大きい爪よりも小さい爪に塗るほうが難しいですよね。


プラモデルを作る時、大きいパーツよりも細かいパーツを組み立てる時の方が繊細で難しいですよね。


もし料理する時に小さい食材を切る時はいつもよりも気をつけて包丁を使いますよね。


しかも、
その食材がツルツルコロコロ動いてしまう場合はさらに難しいと思います。

子供をカットする時はそのイメージに近いと思います。


大人よりもずっと小さい頭に耳や顔にハサミを当てないように気をつけながら、
しかも怖がって動いてしまったり泣いてしまう時は親が抱っこしたり押さえつけながら、


時には大人が数人がかりであやしながらカットするのです。


[子供だから髪型なんて短ければ何でもいい]とか


[若手のスタイリストに子供を切らせて経験を積ませよう]など、


そういう考えではない【子供でも大人と同じくしっかりカットする】という美容師からすると、
いつもの仕事をより難しい条件でこなす訳です。


そして、子供自身も大変なのです。


初めての美容室で初めて会った美容師に、


クロスをまかれて「動かないでね」と言われながらハサミを持った手で頭を触られるのはとても怖いのです。
(3歳くらいからハサミは刃物で切るものと理解しています。)


お家だと嫌がってしまう子が、
美容室で大人しく切らせてくれることの方が稀です。

美容師は髪を切るのが専門なだけで、
子供をあやす専門ではありません。


料金が安いから簡単なのではなく、
むしろカットの難易度で料金を設定するのなら、
大人よりも高くておかしくありません。

結局何が伝えたいかと言うと、


【小さい子供をカットする時は保護者の方の協力と理解が必要】


ということです。


連れていけば何とかしてくれる、


ではなく、


場合によっては保護者の方のご協力が必要になります。


泣いてしまって最後まで切らせてくれないお子様も珍しくありません。


それでも、
美容師は全力でお子様を可愛く、格好良くしようとしています。


ですので、

どうか保護者の方も全力でお子様のフォローをしてあげてください。

 

という、三十路子持ち男美容師の独り言でした。

 

長文、失礼致しました。m(_ _)m