こんにちは!
長野県上田市の美容室ヘアサロン、sii soo(シーソー)の店主、
京(ケイ)です!✨
まずは、このブログページを開いてもらえたこと、
とても嬉しいです!本当にありがとうございます!!( ^∀^)
このブログでは、sii sooがどんな雰囲気のサロンか知ってもらう以外に、
- 美容師しか知らない髪の裏ワザやコツ、美容業界のマル秘情報、
- お客様からのよくある質問や疑問、美容室でのトラブルにお答え、
- 時々ヘアスタイルもアップ☆
…と、読んでくれた方にちょこっとでもプラスになる様な情報を発信できるブログを目指していこうと思っています!
さて、今日は最近よく耳にするシリコン(ノンシリコン)について。
よくお客様から質問されるのが
『シャンプーってノンシリコンが良いんでしょう?』
です。
おそらく、
シリコン = 良くない
ノンシリコン = 良い
と思っている方、結構いるんじゃないかと思います。
では、
【ノンシリコンシャンプーの何が良いのか?】
これを理解して選んでいる方はとても少ないんですよね。
良くわからずに、とりあえずシリコンを避けている方。
もしかしたらTVや雑誌などメディアの戦略にハマっているかもしれませんよ。
ノンシリコンだから、シリコンが入っていないからきっと良いものだ!
と思っている方に是非 最後まで読んでほしいです!
・そもそもシリコンって?
難しい説明は省略しますが、
正式名称はシリコーン、
科学的にとても安定していて、幅広い用途に利用できる利便性の高い素材です。
身近なところだと、
化粧品、乳液、洗剤類、柔軟剤、整髪料、テッシュ、清掃用ワックス、車磨き、
・・・etc
と、生活に必要な物の多くにはシリコンが含まれています!
むしろ、シリコンがなかったら僕らの生活はかなり苦労が多いはずです∑(゚Д゚)
その多くが安全性が高く、手触りやツヤが向上するのでよく用いられます✨
美容整形では鼻を高くしたり、胸を大きく見せるなど、
人体に埋め込むこともありますよね。
そして、
中にはなんと、食品に使われているものもあります!
(何に入っているか気になる方はぜひ調べてみてください)
とまあ、
工業用から食用にと、意外と知らないところでお世話になってます。
では、これだけたくさんのモノに使われているシリコンが、
なぜシャンプーだと良くないのか?
・シリコンシャンプーはコーティング⁉️
先に言っておきますが、
シリコン = 良くない
ではなく、
『なぜコレにシリコンが入っているのか?』
その目的を理解することが大切です‼️
つまり、
【シリコンがある方が良い物】
と
【シリコンが無い方が良い物】
に別れている、ということです!
そして、シャンプーは断然シリコンが無い方が良いです!!
そもそもシャンプーは頭皮と毛髪を洗うモノ。
なぜ頭をシャンプーで洗うのか。
それは汚れを落として清潔にするため。
ダメージケア(ツルツルサラサラ)よりも大切なのはしっかり洗浄すること!
でも、
さっき書いたシリコンが使われている商品の中に、化粧品などがありましたよね?
ファンデーションや口紅、乳液やクリームなど、
肌の乾燥や荒れをカバーして綺麗に見せる、
肌をコーティングする商品です。
そう、化粧品もシャンプーもコーティング成分が入っている、です。
化粧はその日のうちにクレンジングで落としますよね?
じゃあ、シャンプーは?
ワックスやヘアオイル、汗やホコリを落ちしてくれるはずのシャンプーに、
また同じようなコーティング剤が入っていたら、
一体いつ髪と頭皮はすっぴんになれるの?
もしも しっかり洗っているつもりが、実は余計な成分が髪や頭皮に付着していたら・・・
・シャンプーに配合されているシリコンの性質
シリコンの中で最もシャンプーに配合されているのが
ジメチコンやジメチコノールといったジメチルシリコーンという種類になります。
特徴は、
- コーティング(皮膜)する力が強く、枝毛を防ぎ、水を弾くほど髪が保護される(乾きやすくなる。)
- 素材が安価なので、市販のシャンプーなど低価格の商品に入れてもコストをかけずに指通りの良い商品を作れる。
その反面、
- 日々繰り返すコーティングで髪に膜が張り、カラーやパーマ、トリートメントの邪魔をする。
- 特に白髪染めは仕上がりの染まり具合が悪くなる。
- わざわざシリコンを入れる必要があるほど、実は洗い上がりの悪い(キシむ)界面活性剤が使われている。
簡単に言えば、
洗ったらキシむ指通りの悪いゴワゴワのシャンプーなんて売れないですよね?💦
でも、洗い上がりの良くなる成分を配合していくと材料費もかかり、値段の高いシャンプーになってしまう・・・
あまり値段が高いと中々売れないシャンプー。
では、
どうしたら値段を上げずに、安くてツルツルサラサラでしっとりなシャンプーが作れるのか?
そう。
安くてコーティング力の高いシリコンを多く入れれば、とりあえず手触りは良く感じる!
さらに石油系の界面活性剤を配合すれば、泡立ちもよくコストを抑えられる!
という感じです(´-`).。oO
床磨きのワックスに匹敵するほど強力なコーティングもあり、
そういうシリコンほど、しっとり感があり毛先がまとまる傾向にあります。
また、度を超えると根元がペタッとしやすくなり、流し残しによる頭皮トラブルが発生することがあります💦
☆関連記事に別の説明あります
【逆効果!?】トリートメントで髪が痛む!!⚡️
・ノンシリコンシャンプーにもシリコン入りが!?
シャンプーの裏側の成分表示の所に、シリコンとは書いていません。
シリコンは表示する際に名前が変わります。
【メチコン】【シラン】【シロキ】
代表的な3つ。このどれかがついた成分が配合されていたら、
ノンシリコンと書かれていてもシリコンは入っています!!
〈例〉
- ステアリルジメチコン
- アモジメチコン
- シクロヘキサシロキサン
- トリシロキサン
- ビスPEG18メチルエーテルジメチルシラン
他にも色々な種類と名称がたくさんありますが、このキーワードがあれば大体の判断ができます。
・理美容室のシャンプーはノンシリコンが当たり前!!
2012年頃から急激に取り上げられているノンシリコン。
なんだか最近始まったように思えますが、
サロン用のシャンプーは昔からノンシリコンが主流です。
なので、
『ノンシリコンが良いんでしょう?』
に対して
『ノンシリコンが普通』
というのが答えです。
ノンシリコンだから良い、というのは、
『このシャンプーには、なんとワックスが入ってません!』
『このクレンジングオイルにはファンデーションが入ってません!!』
といっている様な感じです・・・(´-`)
サロン用のシャンプーにシリコンが配合されていないのは、
シンプルに洗うためのシャンプーだったり、
質の高い成分を取り入れてシリコンが必要ないか、です。
シャンプーに過剰なシリコンの配合は必要ない!!
というのがプロ用の考えです。
髪が損傷して崩れていき(太巻きに例えたイメージ)
↓
崩れた上から覆うだけでは解決にならない
・シリコンが必要なのはヘア商品とは??
ここまで読むと
『やっぱりシリコンって要らないんだ』
と思うかもしれませんが、
問題なのは【何にシリコンが含まれているか】で、
シリコン自体が悪いわけではありません!
サロン用のトリートメントやヘアオイル、ヘアクリーム、ワックス、ムース、スプレー、ジェル、カラー剤、パーマ液、ストレート剤・・・etc
理美容の商材でもシャンプー以外にはほとんどにシリコンが配合されています。
特にトリートメントやスタイリング剤はほぼ入っているくらいです。
逆にこれらからシリコンを抜いてしまうと成立しないくらいです💧
キチンと理解して目的を持って使用するモノ。
僕らの仕事にもシリコンの存在は大きいのです。
・シャンプーに関してはノンシリコン! でも…
繰り返しになりますが、
ノンシリコンだから安心!
シリコンだから良くない!
ではなく、
シャンプーならノンシリコンなのを前提に、それ以外のポイントで商品を判断する。
シリコンだから悪いわけでなく、なぜシリコンが必要なのか理解しておく。
良いところも悪いところも知ることが大切だと思います!!
テレビや雑誌では売り手側の伝えたいことばかりの一方通行なコマーシャル。
都合の悪いことは中々表に出ません。
そりゃそうですよね、売らないといけないんですから。
それが良い悪いというわけではなく、
世の中に流れる軽い情報だけに影響されてしまうと、
気がつけば売り手側の意図に乗せられていた。
なんてこともあるかもしれない、
そんなところです(´-`).。oO
☆ 最後に。
あなたの使っているシャンプーで顔を洗えますか?
顔と頭皮はつながっているのに、頭しか洗えないシャンプーっておかしいと思いませんか?
もし、シャンプーはどれを使ったら良いかわからない!
という方がいらっしゃればお問い合わせください( ´∀`)✨
僕なりのオススメあります♪