こんにちは!
長野県上田市の美容室ヘアサロン、sii soo(シーソー)の店主、
京(ケイ)です!✨
まずは、このブログページを開いてもらえたこと、
とても嬉しいです!本当にありがとうございます!!( ^∀^)
このブログでは、sii sooがどんな雰囲気のサロンか知ってもらう以外に、
- 美容師しか知らない髪の裏ワザやコツ、美容業界のマル秘情報、
- お客様からのよくある質問や疑問、美容室でのトラブルにお答え、
- 時々ヘアスタイルもアップ☆
…と、読んでくれた方にちょこっとでもプラスになる様な情報を発信できるブログを目指していこうと思っています!
今日は多くの人を悩ませる【白髪】。
※これは紙粘土で作りました(笑)
普段、白髪を発見したらどうしていますか?
白髪染め?
それともハサミでカット?
まさか、エイッと抜いていますか??
- 噂では、白髪は抜くと増える、とか。
- 白髪って固いしゴワゴワしている気がするし。
- 黒い髪と白い髪って何が違うの?
- ワカメを食べると白髪は本当に黒くなるの?
・・・と、皆さん 白髪は気になるけど、実はあまりよく分かっていないという人がほとんど。
なので、今日は
そもそも白髪って何?
白髪の正しい対処法って?
書いていきます!!(´∀`=)
【実は、白髪は白くない】
いきなり『???』かもしれませんが、事実です。
白髪は白色ではありません。
透明なのです✨
それが光の反射や他の髪色とのコントラストなどで白く見えているだけです。
というか、全ての毛髪はもともと透明です。
髪の毛がなぜ黒いのかというと、
毛髪の根元にあるメラノサイト(色素細胞)で作られるメラニン色素が含まれているからなのです。
この色素の量や種類で髪の色が決まります。
そして、
何らかの要因でこのメラニン色素が作られなくなると、
色素の空っぽな髪の毛 = 白髪
が生えてくるのです(;´д`)・・・
ちなみにヘアカラーには白色は存在しません!
たまに見かけるホワイトヘアにしている人は、
白く染めているのではなく、白く見えるくらい脱色しているのです。
その後、黄ばみを抑える薄紫色で染めているので、
人工的に本当の白髪を作ることは不可能なのです( ̄^ ̄)☁️
さらに、
白髪は黒髪よりも うねって(ねじれて)生えやすいため、ツヤがなく まとまりにくいのです。
チリつきやパサつきが発生します。
白髪染めを始めたら髪のまとまりが悪くなった、という方は、
もしかしたら白髪の形状が原因かもしれません。
【白髪が発生する原因】
では白髪が発生してしまう原因とは?
いくつか挙げていきます。
①加齢
最も多い原因がこれです。
年齢を重ねるほど、女性ホルモンが減少していきます。
女性ホルモンは健康な毛髪を作るために毛母細胞やメラノサイトに働きかけるのですが、
このホルモンが少なくなっていくことでメラニン色素が作られなくなってしまいます。
工場(メラノサイト)で働く従業員(女性ホルモン)が少なくなって商品(メラニン色素)の生産が落ちていくようなイメージです。
さらに、
メラニン色素自体に含まれるチロシン(チロシナーゼ酵素)というアミノ酸が40歳前後から低下していくため、
色のない透明な白髪が増えていきます。
②食生活
髪は食事から得た栄養で作られています。
なので、食生活が偏ると生えてくる髪にも影響が出ます。
髪のもとになるのは、主にタンパク質、ビタミン、ミネラルなどです。
特に先ほども出たアミノ酸のチロシンはタンパク質から生成されるので、
お肉や青魚、大豆食品の納豆や豆腐などは特に必須です。
さらに、魚介類やレバーなどから銅や亜鉛を取ることで、よりチロシンが働くのでオススメです。
ちなみに、
ワカメを食べると白髪が消える、なんて聞いたことありませんか?
海藻類に含まれるヨードは白髪予防に効果があるそうですが、
それだけでは毛髪は作れないので、
白髪に効果のある食事はバランスが大切です。
白髪にはワカメが良い
というのはワカメの色のイメージ効果でしょうね(笑)
無理なダイエットをされている方や忙しくて食事がキチンと取れていない方は、上記の栄養が減りやすいので白髪が出やすいようです。
③生活習慣
睡眠不足、運動不足、タバコ、アルコールなど。
新陳代謝を悪くさせ、血流が低下すると、
毛髪の根元にある毛母細胞に栄養が運ばれず白髪が発生しやすくなります。
血管の収縮が要因なので、
適度な運動、しっかりとした睡眠、シャワーよりも湯船に浸かる、
アルコールはほどほどに、
なるべく禁煙を!!🚭
④ストレス
生活習慣と少し被りますが、
ストレスで自律神経が乱れると無意識に緊張した状態になるので、血流が低下します。
結果、
白髪の発生率が上昇すると同時に、
メラノサイト自体が神経にも繋がっているため、メラニン色素が少なくなりやすいのです。
【白髪を気にすると増える】 というのは、
白髪を気にするストレスが要因だと思うので、この噂はまんざらでもないかもしれません(´-`).。oO
気にするあまり、
つい白髪を探してしまうから増えたように感じている方もいると思うので、
なるべく 気にしない、ということが予防となります。
(難しいかもしれませんが・・・)
⑤遺伝・病気・出産
子供の頃から白髪がある、という方は遺伝による発生が原因です。
この場合は、
生まれつきメラニン色素が作られにくい体質で、
色白の肌や黒目の色が薄い人に多いです。
また、
甲状腺の病気や貧血や更年期の方にも白髪は増えやすい傾向にあるようです。
栄養素やホルモンの減少、一時的な円形脱毛が要因です。
産後に白髪が増えて感じるのは、一時的に女性ホルモンの量が変化するため、
その影響がメラノサイトに出ているためです。
産後の体質の変化によって、白髪は減少することがあります。
⑥活性酸素
最後に、
美容関係によく登場する活性酸素。
女性はアンチエイジングとして気にする方も多いのでは。
人体に役立つ効果と、人体を攻撃する(サビつかせる)効果の両方を併せ持つ活性酸素。
①〜④の全てに関連していて、
呼吸や紫外線でも増加するくらいに日常に溢れています。
常に体内で増えて、減ってを繰り返し、
年齢を重ねるごとに増加していきます。
一説では、
白髪染めを繰り返すほど過酸化水素による活性酸素で、
逆に白髪が増えているのでは、と言われています。
(かといって染めなければ、白髪はカバーできませんが・・・)
活性酸素を気にする方は、過酸化水素を使用しない薬剤をオススメします。
☆気になる方はお問い合わせください( ´∀`)
【白髪は抜くと増える は 間違い!!】
ここまで読んだ方はもうわかると思いますが、
白髪の原因に『抜く』という要因は含まれません。
では、なぜこんな噂が有名になったのか?😅
おそらく、
白髪をよく抜いている方は、見つけて抜くことが日々の習慣になっている人だと思います。
そして、人間の体も日々老化していきます。
抜く、という行為と、
老化による白髪の増加、が並行するため、
同時進行で【抜いているから増えて感じる】のだと思います。
また、
健康な毛髪は1つの毛穴から数本生えています。
無理に引き抜いたことで毛穴が傷つき他の毛まで同時に抜けて、
最初は数本中 1本だった白髪が、
全て同じタイミングで白髪になった(ように見える)
↓
抜いたから増えたように見える
というケースもあり得ます😅
【それでも白髪は抜かない方が良い!!】
『でも、抜いても増えないなら、抜いていいの?』
と思った方、
ストップ!!!
白髪を抜く という行為自体は、予防でも解決でもありません。
むしろ、
次に生えてくる髪質の悪化や、
脱毛症の原因になる可能性があります。
白髪は原因が解決されれば、また黒髪に戻る場合があります✨
しかし、
抜き続けているとそもそも毛が生えてこなくなり、
将来的に戻る可能性すらゼロになってしまいます。
なるべくは抜かずにヘアスタイルでカバーしたり
(分け目を作らない、前髪を下ろす、など)
ハサミでこまめにカットするか、
それでも追いつかなければ、薬剤で白髪を染めるなどして抜かずに対応しましょう。。。
最後に。
白髪を活かす、というカラーデザインもあります!
鮮やかなペールカラーや、ハイライトのようなポイントカラーなど、
白髪をマイナスに見せず、オシャレに捉えて上手く表現してみるのもオススメです‼️
ただし、
一度でも白髪染めをしてしまうと明るめのカラーが出しにくくなってしまうので、
これから白髪染めをしようか考え中の方は、
ぜひ その前にご相談ください♪