こんにちは!
長野県上田市の美容室ヘアサロン、sii soo(シーソー)の店長、
京(ケイ)です!✨
まずは、このブログページを開いてもらえたこと、
とても嬉しいです!本当にありがとうございます!!( ^∀^)
このブログでは、sii sooがどんな雰囲気のサロンか知ってもらう以外に、
- 美容師しか知らない髪の裏ワザやコツ、美容業界のマル秘情報、
- お客様からのよくある質問や疑問、美容室でのトラブルにお答え、
- 時々ヘアスタイルもアップ☆
…と、読んでくれた方にちょこっとでもプラスになる様な情報を発信できるブログを目指していこうと思っています!
今回は、
【パーマをかけた日に洗うと取れる】は嘘!?
そもそも何でこんなことを書くかというと、
先日パーマをかけに来店されたお客様からこんな質問。
『パーマをかけた日は取れちゃうから髪を洗っちゃダメなんでしょ?』
『48時間くらいは濡らしたらダメって本当?』
・・・
( ゚д゚)
確かによく聞きますよね。
パーマ(縮毛矯正、ストレート、デジタルパーマ等) をかけた日の夜は髪を濡らさない、シャンプーしないように、と。
その理由は大体が【洗うとパーマが取れてしまう】から。
しかし、
結論から先に言うと、
答えはNOです!!
(その日に洗って取れるパーマは翌日洗っても取れます。)
※ただし今回の話はハイダメージ毛、ブリーチや縮毛矯正の履歴のある毛、その他特殊な状態にある毛髪を除きます。
まず簡単にザックリ説明すると、
パーマというのは髪の毛の形を変形させるものです。
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パーマ液の1液で毛髪内部の構造(結合)を反応させて動かし、
イメージした仕上がりまて髪の毛が変形したらそれを2液で固定す る、
という施術ですので、
パーマが終わった後(変形が終わった後) には毛髪内部にパーマ液がなるべく残らないように施術します。
(ベーシックケミカルより)
なぜなら、
洗ったから髪の中からパーマの成分が流れ出てパーマが取れる、
という訳ではありません!
それに対して、
カラーは毛髪内部の脱色、 染色をして染料を入れ込むような施術です。
カラーの色落ちで1番大きい原因は、
この内部に入った染料が日々のシャンプーなどで洗い流されること にあります。
つまり、
カラーは髪の内部に薬剤の一部(染料)を残すのに対し、
パーマはなるべく薬剤を残さないようするのです。
しかし、
どうしても完全に薬剤を残留させないようにすることは難しいので す。
カラー、 パーマ直後にお風呂で髪を濡らすと匂いがする原因はこれです。
濡れると毛髪内部が一時的にアルカリに傾くからです。
アルカリなどの残留薬剤は毛髪を傷める原因となる為、
むしろ自宅でのシャンプーやお流しで日々へらしていくべきです。
(カラーとパーマをなるべく同時に施術せず、 1週間程空けるという理由もここにあります。)
僕が美容師になった頃は、
パーマは一晩置かないと完璧に定着しない、
と言われていました。
その理由は先程書いたパーマの2液、酸化剤にあります。
酸化させて変形させた毛髪内部の結合を定着させるのですが、
【空気中の酸素で自然酸化するから、時間を置かないといけない】
という理論がありました。
しかし、
最近の調べでは空気中の酸素では自然酸化などしていないことが明 らかになっています。
( 基本的に毛髪への薬剤反応は濡れている膨潤状態でしか起こりませ ん。)
もしも、
それは翌日洗っても取れています。
要は、
美容師側の失敗です。
ミックスジスルフィドや不完全SS再結合、
アルカリなどの残留物質といった様々な要因であって、
洗ったから取れた訳ではありません!
(カラーは洗うほどに色落ちしますからね)
もしパーマがたった数回のシャンプーで落ちた場合は、
迷わず担当者、 もしくはその美容室に連絡して状態を診てもらうのをオススメしま す!
ps.
『じゃあ、その日からガンガン洗ってもいいの?』
と思った方には少し付け加え。
パーマなどの薬剤を使用した髪と地肌には多少なり負担が掛かって います。
パーマ液で傷んだ髪はキューティクルが剥がれて弱くなっています 。
濡れた状態で引っ張るとゴムのように伸びやすく、
傷み具合によってはプツンと切れる場合もあります。
濡れて柔らかく繊細な状態の髪と地肌を擦るように洗う行為はあま りオススメしません。
なるべく摩擦を起こさないように、
なるべくからまないように、
優しく洗い上げてください。
そして、
それはカラーであれ縮毛矯正であれ薬剤を使用した場合は共通です 。
ダメージによる髪のもつれ、毛先の扱いづらさがパーマのダレ具合に感じる場合もあるので、
くれぐれも日々のシャンプーは優しく!!
とても大切です( ^∀^)✨